ヨキッチのナゲッツは、再び西の頂点へ戻れるのか?【2026-27戦力分析】

スポーツ

デンバー・ナゲッツには、ニコラ・ヨキッチがいる。

この事実だけで、ナゲッツを優勝候補から外すことはできない。

ヨキッチを中心としたオフェンスは、今もリーグ最高クラスである。

ジャマール・マレーとアーロン・ゴードンまで健康な状態でそろえば、サンダーやスパーズと渡り合うことも可能だと思う。

しかし、問題はその状態でプレーオフを迎えられるかどうかだ。

マレー一人が健康でも足りない。

ゴードン一人が健康でも足りない。

サンダーやスパーズを倒して再び頂点へ立つには、ヨキッチだけでなく、マレーとゴードンの両方が健康である必要がある。

今回は、2026-27シーズンのデンバー・ナゲッツについて考えてみたい。

※この記事は2026年8月4日時点で確認できた情報をもとにしています。

2025-26シーズンの成績

項目成績
レギュラーシーズン54勝28敗
ウェスタン・カンファレンス3位
平均得点122.1
平均リバウンド44.0
平均アシスト29.0
平均失点116.9
オフェンシブ・レーティング122.6(リーグ1位)
ディフェンシブ・レーティング117.4(リーグ21位)
プレーオフ1回戦敗退
対戦結果ティンバーウルブズに2勝4敗

ナゲッツは54勝28敗で、ウェスト3位に入った。

平均得点は122.1。オフェンシブ・レーティングもリーグ1位だった。

レギュラーシーズンでは、ヨキッチを中心とした攻撃力の高さを見せていた。

しかし、プレーオフでは1回戦でティンバーウルブズに2勝4敗で敗退した。

ウェスト3位に入りながら、一つのシリーズも勝ち上がれなかった。

この結果を見ると、ナゲッツの強さは順位や得点力だけでは判断できないと思う。

ヨキッチがいる限り、優勝の可能性は消えない

昨季のヨキッチは65試合に出場し、平均27.7得点、12.9リバウンド、10.7アシストを記録した。

センターでありながら、得点、リバウンド、ゲームメークのすべてを担っている。

ヨキッチへボールを集めて、自分で得点してもらうだけではない。

カットする選手を見つけ、アウトサイドのシューターへパスを出し、必要であれば自分でゴールを狙う。

相手がダブルチームを仕掛ければ、空いた選手を正確に使う。

相手にとっては、守り方を一つに決められない。

ヨキッチがコートにいることで、周囲の選手までプレーしやすくなる。

昨季のナゲッツがリーグ1位のオフェンシブ・レーティングを記録できたのも、ヨキッチの存在が大きい。

だから私は、ナゲッツをウェスト4位と予想しているが、優勝の可能性まで低いとは考えていない。

ヨキッチが健康な状態でプレーオフへ入れば、シード順位に関係なく優勝争いへ加わる力はある。

ヨキッチは、それだけのプレイヤーだと思う。

マレーだけでも、ゴードンだけでも足りない

ナゲッツがサンダーやスパーズと渡り合うためには、ヨキッチ以外の主力も健康でなければならない。

特に重要なのが、マレーとゴードンだ。

マレーは、ヨキッチ以外で自ら得点を作れる選手である。

昨季は平均25.4得点、7.1アシストを記録した。

プレーオフのように相手の守備がヨキッチへ集中する場面では、マレーが自分でシュートまで持っていく力が必要になる。

試合終盤にヨキッチだけへ任せるのではなく、マレーがボールを持って勝負できることが、ナゲッツの強みになる。

一方のゴードンは、マレーとは違う形でチームを支えている。

大型選手への守備、リバウンド、スクリーン、カット、ヨキッチとの連係。

数字だけでは見えにくい仕事を引き受けられる選手だ。

しかし、昨季のプレーオフでは出場が3試合にとどまった。

マレーがいても、ゴードンがいなければ、サンダーやスパーズのサイズと運動量へ対応するのは難しくなる。

反対に、ゴードンがいてもマレーがいなければ、勝負所でヨキッチ以外から得点を作る力が足りなくなる。

マレーかゴードンのどちらかが健康ならいいのではない。
サンダーやスパーズを倒すには、両方が必要になる。

これが今季のナゲッツを見るうえで、最も大きなポイントだと思う。

主力が欠けたとき、誰が役割を補うのか

怪我はどのチームにも起こる。

そのため「怪我さえなければ」と言うだけでは、ナゲッツの問題を説明したことにはならない。

見るべきなのは、主力が欠場したときに、その役割をほかの選手がどこまで補えるかだ。

ナゲッツはタイアス・ジョーンズとの契約を継続し、マービン・バグリー三世を加えた。

サンダーからオファーシートを受けたスペンサー・ジョーンズについても、ナゲッツが条件をマッチして残留させている。

ローテーションを組むための選択肢はある。

ただし、タイアス・ジョーンズがマレーの得点力を、そのまま代替できるわけではない。

バグリーがゴードンと同じ守備やヨキッチとの連係を担えるわけでもない。

ベンチに選手がいることと、主力の役割を代替できることは同じではない。

ナゲッツの場合、マレーやゴードンが欠場すると、単純に得点やリバウンドが減るだけではない。

チームを成立させている役割の一部が失われる。

健康面の不安は、欠場する可能性だけの話ではない。

代わりの利かない選手へ、どれだけ依存しているかという問題でもある。

昨季の敗退から何を見るべきか

ナゲッツは、昨季のプレーオフ1回戦でティンバーウルブズに敗れた。

第6戦ではリバウンドで50対33と大きく上回られ、110対98で敗退が決まった。

レギュラーシーズンではリーグ最高の得点力を見せていたが、プレーオフでは6試合中3試合で100得点未満に抑えられた。

プレーオフでは、同じ相手と何度も対戦する。

相手はナゲッツの強みを分析し、ヨキッチを中心とした攻撃を止めようとしてくる。

そこでマレーやゴードンが万全でなければ、ヨキッチへかかる負担はさらに大きくなる。

ヨキッチが活躍すれば、必ず勝てるわけではない。

ヨキッチが作ったチャンスを決める選手、相手の主力を守る選手、リバウンドを取る選手も必要になる。

昨季の1回戦敗退は、ナゲッツが弱いことを示したとは思わない。

むしろ、主力がそろった完成形を作れなければ、ヨキッチがいても早い段階で敗退する可能性があることを示したのだと思う。

デンバー・ナゲッツの2026-27開幕前評価

評価項目点数
攻撃力20
守備力16
選手層16
リバウンド17
継続性・完成度17
総合評価86/100

ナゲッツの総合評価は86点とした。

ヨキッチを中心とした攻撃力は、満点の20点でいいと思う。

昨季のオフェンシブ・レーティングはリーグ1位。マレーも平均25点を超えており、健康な状態でヨキッチとそろえば、今も非常に強力なコンビだ。

一方で、昨季のディフェンシブ・レーティングはリーグ21位だった。

ゴードンを中心に相手の主力へ対応できる選手はいるが、サンダーやスパーズを倒すには、レギュラーシーズン以上の守備強度が必要になる。

選手層についても、ローテーションを組むための人数はいる。

ただし、マレーの得点力やゴードンの守備、リバウンド、ヨキッチとの連係を、そのまま代替できる選手はいない。

ヨキッチ、マレー、ゴードンを中心としたチームの形は、すでに完成している。

全員が健康なら、ナゲッツは今も優勝できる戦力だと思う。

しかし、その完成形を成立させるためには、ヨキッチだけでなく、マレーとゴードンの両方が健康でなければならない。

最大値は非常に高いが、それをレギュラーシーズンからプレーオフまで維持できるかには不安が残る。

その健康面と主力への依存度を含めて、86点と評価した。

レギュラーシーズンはウェスト3位予想

私は、2026-27シーズンのナゲッツをウェスト3位と予想する。

最大戦力だけを見れば、さらに上位へ入る可能性もある。

ヨキッチ、マレー、ゴードンが健康なら、ナゲッツの上限は今も優勝だと思っている。

それでも3位としたのは、82試合を通した健康面と安定性に不安が残るためだ。

ヨキッチがいれば、多少の欠場者が出てもチームが大きく崩れる可能性は低い。

しかし、ウェスト上位のチームと同じペースで勝ち続けるには、ヨキッチだけでは足りない。

マレーとゴードンも継続して試合へ出場し、それぞれの役割を果たす必要がある。

ナゲッツの3位予想は、チームの実力を低く見ているわけではない。

最大値は優勝候補。
ただし、その最大値を長いシーズンの中で維持できるかには不安がある。

この評価だ。

プレーオフはウェスト準決勝敗退と予想

全員が健康なら、ナゲッツは優勝できる。

ヨキッチには、それだけの力がある。

それでも、私の本命予想はウェスト準決勝敗退とした。

これは、ナゲッツの実力が準決勝までという意味ではない。

サンダーやスパーズと渡り合うには、ヨキッチだけでなく、マレーとゴードンの両方が健康でなければならない。

プレーオフを最後まで勝ち抜くには、その状態を複数のシリーズで維持する必要がある。

すべての条件がそろえば優勝できる。

しかし、その条件が最後までそろう可能性よりも、途中で主力の健康状態や選手層の差が影響する可能性を高く見た。

優勝できる戦力はある。
しかし、優勝できる状態を最後まで保てるかは別の問題だ。

これがナゲッツを評価するときの難しさだと思う。

まとめ|ヨキッチがいる限り、上限は優勝

ナゲッツにはヨキッチがいる。

そのため、ウェスト3位予想であっても、優勝候補から外すことはできない。

ヨキッチ、マレー、ゴードンが健康な状態でプレーオフへ入れば、サンダーやスパーズを倒すことも可能だと思う。

ただし、マレーだけでは足りない。

ゴードンだけでも足りない。

ヨキッチ以外の主力がそろわなければ、昨季と同じように、レギュラーシーズンで上位へ入っても早い段階で敗退する可能性がある。

私の予想はウェスト4位、プレーオフはウェスト準決勝敗退、総合評価は86点。

それでも、すべてがかみ合ったときのナゲッツは怖い。

ヨキッチがいる限り、このチームの上限は今も優勝だと思っている。

参考資料

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