レブロンは76ersで最後の優勝を狙えるのか?最大の不安はエンビードだけではない

スポーツ

レブロン・ジェームズがフィラデルフィア・76ersへ加入した。

ジョエル・エンビード、タイリース・マキシー、ジェイレン・ブラウン(以下、JB)、VJ・エッジコム、そしてレブロン。

名前だけを並べれば、優勝候補に挙げられて当然のメンバーだと思う。少なくともプレーオフ進出は最低条件。健康な状態でプレーオフへ入れれば、相当いいところまで行ける戦力はある。

ただし、スターを集めればそのまま勝てるほどNBAは簡単ではない。

このチームには、はっきりした強さと同時に、いくつかの大きな不安もある。

※本記事は2026年8月1日時点の情報をもとに書いています。

最大の不安材料は、やはりエンビード

一番の不安材料は、やはりエンビードの健康だと思う。

エンビードが健康でコートに立てるなら、76ersにはインサイドで明確な優位を作れる。外にはマキシー、JB、レブロン、VJがいるため、相手も簡単にはダブルチームを送れない。

しかし、エンビードがプレーオフで十分に動けなければ、チームの前提そのものが変わってしまう。

レギュラーシーズンで何勝できるか以上に、プレーオフへ入った時点でチーム全員がどれだけ健康でいられるか。結局、このチームの結果はそこに大きく左右されると思う。

VJ・エッジコムはスタメンで使うべき

個人的には、VJはスタメンだと思う。

NBA公式ではガード登録。試合を見た印象では、純粋なポイントガードでもシューティングガードでもなく、いわゆる「1.5番」に近い。

ルーキーシーズンは75試合に出場し、平均16.0得点、5.6リバウンド、4.2アシスト。クーパー・フラッグやコン・クニッペル、ディラン・ハーパーが注目される中、VJも新人王の最終候補に入り、満票でオールルーキー1stチームに選ばれた。

オープン戦の頃から、新人というより中心選手のような動きを見せていた。実際にシーズンへ入っても、その期待は間違いではなかった。

想定されるスタメンは、

  • PG:タイリース・マキシー
  • SG:VJ・エッジコム
  • SF:ジェイレン・ブラウン
  • PF:レブロン・ジェームズ
  • C:ジョエル・エンビード

になるのではないか。

ただしVJをスターの横に立たせ、ボールを待つだけの選手にしてはいけない。マキシーが下がった時間にはボールを持たせ、セカンドハンドラーとして攻撃を作らせたい。

20歳のVJが「自分はもっとやれる」と思っているなら、その気持ちはむしろ必要だと思う。

誰が1stオプションになるのか

もう一つの問題は、攻撃の序列だ。

健康なエンビードを1stオプションに置くのは自然だと思う。その次にマキシー、JB、レブロン、VJと続く形が基本になるかもしれない。

しかし、これは単純に番号を付ければ終わる話ではない。

エンビードはインサイドの中心。
マキシーは速攻と外からの突破。
JBはウイングから自分で得点を作れる。
レブロンは攻撃全体を判断する。
VJは守備と運動量に加え、ボールを持って展開を変えられる。

それぞれに違う強みがある。

問題は、接戦の残り5分で誰を中心にするのか。ここが曖昧なままだと、豪華な選手たちが順番に1対1をするだけのチームになってしまう。

個人的には、最後の判断はレブロンに任せてもいいと思う。ただし、最後にシュートを打つ選手まで固定する必要はない。

相手の守り方に合わせて、エンビード、マキシー、JBの中から最も有利な選手を選ぶ。その判断役として、レブロンほど適した選手はいない。

ジェイレン・ブラウンは3rdオプションを受け入れられるのか

気になるのは、JBが3rdオプションのような立場を受け入れられるかどうかだ。

JBは、ボストンで重要な場面を任され、ファイナルMVPまで取った選手。それだけの実績がある選手に「あなたは3番目です」と伝えても、簡単に納得できるとは限らない。

だから、固定された順位を作るより、試合や時間帯によって役割を変える方がいい。

エンビードが欠場する試合では、JBが1stオプションになってもいい。マキシーがベンチへ下がれば、JBが得点を引っ張る。プレーオフでは、相手との相性によってJB中心の時間を増やす。

名目上の序列ではなく、必要な場面で自分が中心になれると理解できれば、受け入れやすくなるはずだ。

最も役割を変えられるのはレブロンかもしれない

このメンバーの中で、最も役割変更を受け入れる準備ができているのは、レブロンかもしれない。

得点で1stオプションになる必要はない。なんなら先発して早めに下がり、1クォーター後半から控え組と一緒に戻る使い方でもいい。

先発ではエンビード、マキシー、JBに攻撃機会を渡し、2ndユニットではレブロンがVJや控え選手を動かす。

レブロンは「2ndユニットを率いる先発」という役割も受け入れそうに見える。

ただし、シュート数や出場時間を譲ることと、試合への影響力を手放すことは別だ。得点を減らしても、攻撃を整理し、必要な選手へボールを届ける役割は残るだろう。

それが、この豪華すぎるチームをまとめる一つの答えになるかもしれない。

最大の敵は、相手チームだけではない

76ersの最大の敵は、エンビードの健康だけではない。

全員が健康だった場合には、今度はボールとシュートをどう分けるかという問題が生まれる。

JBは3rdオプションを受け入れられるのか。
VJはスターに遠慮せず「俺がやる」という気持ちを出せるのか。
マキシーはレブロンがボールを持つ時間に、持ち味を失わないか。
レブロンはどこまで役割と出場時間を変えられるのか。

能力が足りないのではない。

能力のある選手が多すぎるからこそ、それぞれが何を譲り、何を譲らないのかを決める必要がある。

ここを整理できれば、76ersは本当に優勝を狙える。

逆に整理できなければ、豪華な名前が並んだだけで終わる可能性もある。

レブロンに、もう一つリングを取ってほしい

個人的には、レブロンにもう一つリングを取ってほしい。

ヒート、キャバリアーズ、レイカーズ、そして76ers。

76ersで優勝すれば、所属した4球団すべてで優勝したことになる。

今回はレブロン自身が毎試合30得点を取り、すべてを背負う必要はない。若い選手とスターをつなぎ、自分の役割を変えながらチームをまとめる。

最後はそんな形で勝つレブロンを見てみたい。

もう一度優勝し、通算5個目のリングを手にする。そして「所属したすべてのチームで優勝した男」としてキャリアを締めくくる。

その可能性があるからこそ、今季の76ersは見逃せない。

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