ドンチッチ中心へ再編したレイカーズは、再び西の上位へ行けるのか?【2026-27戦力分析】

スポーツ

2025-26シーズンのロサンゼルス・レイカーズは、53勝29敗でウェスタン・カンファレンス4位に入った。

プレーオフでは、1回戦でヒューストン・ロケッツを4勝2敗で下したものの、準決勝ではオクラホマシティ・サンダーに4連敗を喫した。

そして、このオフにチームは大きく変わった。

レブロン・ジェームズ、ディアンドレ・エイトン、八村塁、マーカス・スマート、ルーク・ケナードらが退団。

一方で、ウォーカー・ケスラー、クエンティン・グライムズ、コリン・セクストン、サンドロ・マムケラシュビリ、ケボン・ルーニーらを加えた。

昨季より総合的な才能は落ちたようにも見える。

しかし、ルカ・ドンチッチを中心としたチームの形は、以前より分かりやすくなった。

今回は、ドンチッチ中心へ再編された2026-27シーズンのレイカーズを、開幕前の時点で考えてみたい。

※この記事は2026年8月6日時点で確認できた情報をもとにしています。

2025-26シーズンの成績

項目成績
勝敗53勝29敗
ウェスト順位4位
平均得点116.3点
平均リバウンド41.0本
平均アシスト25.9本
平均失点114.6点
プレーオフウェスト準決勝敗退
1回戦ロケッツに4勝2敗
準決勝サンダーに0勝4敗

昨季のレイカーズは、平均得点116.3点でリーグ11位だった。

一方、平均リバウンドは41.0本でリーグ27位。平均失点は114.6点だった。

53勝を挙げたチームではあるが、すべてが安定していたわけではない。

さらに、ドンチッチとオースティン・リーブスはレギュラーシーズン終盤に負傷した。

ドンチッチはプレーオフを欠場。リーブスもロケッツとの1回戦第5戦まで復帰できなかった。

それでもレブロン、八村、エイトン、スマート、ケナードらが支え、ロケッツを破って準決勝まで進んだ。

これは昨季のレイカーズに、主力の欠場を補うだけの経験と選択肢があったことを示している。

レブロン、エイトン、八村が抜けた影響は大きい

レブロンは昨季、平均20.9得点、6.1リバウンド、7.2アシストを記録した。

得点だけでなく、試合の流れを読み、ドンチッチ以外の形で攻撃を作れる選手だった。

エイトンも平均12.5得点、8.0リバウンドを記録し、72試合すべてに先発した。

ウォーカー・ケスラーの方がリムプロテクターとして魅力的に見える部分はある。しかし、昨季5試合しか出場できなかったケスラーに対して、72試合に出場したエイトンの安定感は小さくない。

八村もレギュラーシーズンで平均11.5得点を記録し、3ポイント成功率44%。プレーオフでは重要な得点源になった。

サイズがあり、外からも決められ、相手の大型フォワードにも対応できる選手は簡単には代えられない。

ただし、彼らが残っていれば優勝できたとまでは言えない。

実際に昨季は、このメンバーでもサンダーに4連敗している。

昨季の戦力を失ったことは痛い。
しかし、昨季の戦力を維持するだけでも優勝には届かなかった。

レイカーズは昨季のチームをそのまま残すのではなく、ドンチッチのチームへ作り直す道を選んだのだと思う。

ドンチッチとリーブスは、どこまで噛み合うのか

新しいレイカーズの中心は、ドンチッチとリーブスだ。

昨季のドンチッチは、64試合で平均33.5得点、7.7リバウンド、8.3アシストを記録。自身2度目の得点王となり、オールNBAファーストチームにも選ばれた。

リーブスも51試合で平均23.3得点、4.7リバウンド、5.5アシストを記録した。

2人の平均得点を合わせると56.8点。昨季のNBAで最も平均得点の高いコンビだった。

得点力だけを見れば、リーグ最高クラスのバックコートである。

ただし、問題は2人が同時にコートへ立ったときの完成度だ。

ドンチッチもリーブスも、ボールを持って自分のリズムを作れる。ピック&ロールから自分で得点することも、味方へパスを出すこともできる。

その反面、交互にボールを持って攻めるだけでは、2人を並べる効果は小さくなる。

リーブスがセカンドハンドラーとしてドンチッチの負担を減らせるのか。

ドンチッチがボールを持たない場面でも攻撃に関われるのか。

どちらかがベンチへ下がる時間にも、常に一人をコートへ残して攻撃を作れるのか。

レイカーズの上限を決めるのは、2人が何点取るかだけではない。

ドンチッチとリーブスが「交互に攻める2人」ではなく、互いを生かすコンビになれるか。

ここが今季最大の注目点だと思う。

ケスラーはドンチッチに合う。しかし健康面は不安

レイカーズは、ジャズからウォーカー・ケスラーを獲得した。

ケスラーは、2024-25シーズンに平均11.1得点、12.2リバウンド、2.4ブロックを記録している。

ゴール下を守り、オフェンスリバウンドを取り、ロブパスを得点へ変える。

ドンチッチと組むセンターとして、役割は分かりやすい。

ドンチッチがピック&ロールで相手の守備を引きつければ、ケスラーはゴールへ向かえる。相手がケスラーへのパスを警戒すれば、外のシューターが空く。

守備でも、ドンチッチとリーブスの後ろにリムプロテクターがいる意味は大きい。

ただし、ケスラーは昨季、左肩の関節唇を損傷し、5試合しか出場できなかった。

その5試合では平均14.4得点、10.8リバウンド、1.8ブロックを記録したが、今季どこまで健康にプレーできるかは分からない。

ケスラーが健康なら、レイカーズの守備とリバウンドは改善する可能性がある。

しかし、再び長期離脱するようであれば、チームの設計そのものが崩れてしまう。

選手層は薄いのではなく、役割が変わった

レイカーズは、ドンチッチとリーブスしかいないチームではない。

新加入のセクストンは、昨季平均15.4得点。グライムズは平均13.4得点を記録した。

マムケラシュビリも平均11.2得点を記録しており、ベンチから得点できる選手は増えている。

ケスラー、ルーニー、マティス・サイブル、ジャレッド・バンダービルトなど、守備やリバウンドで役割を持てる選手もいる。

人数だけを見れば、ローテーションを組むための選択肢はある。

ただし、自分で試合の流れを変え、プレーオフのシリーズを支配できる選手は、ドンチッチとリーブスに偏っている。

2人しか戦力がいないのではない。
自分で試合を支配できる選手が2人しかいない。

この違いは大きい。

また、守備力の高い選手を並べれば、今度はシュート力やスペーシングが不足する可能性がある。

ドンチッチとリーブスの守備を補いながら、攻撃の邪魔をしない組み合わせを見つけられるか。

新しいレイカーズは、選手層の厚さよりも、組み合わせの作り方が問われるチームだと思う。

レイカーズの2026-27開幕前評価

評価項目点数
攻撃力19/20
守備力15/20
選手層17/20
リバウンド17/20
継続性・完成度14/20
合計82/100

攻撃力は19点とした。

ドンチッチとリーブスの得点力はリーグ最高クラスで、セクストンやグライムズなどベンチから得点できる選手もいる。

ただし、ドンチッチとリーブスがどこまで噛み合うかは、まだ確認できていない。2人の個人能力だけで満点にはしなかった。

守備力は15点。

ケスラー、グライムズ、サイブル、バンダービルトなど、守備で役割を持てる選手はいる。一方、ドンチッチとリーブスを同時に起用するバックコートは、プレーオフで狙われる可能性がある。

選手層は17点。

ローテーションを組む人数はそろっているが、レブロンのように攻撃全体を動かせる第3の選手はいない。ドンチッチかリーブスが欠場した場合、役割をそのまま代えられる選手も見当たらない。

リバウンドも17点。

ケスラー、ルーニー、バンダービルトがいれば、昨季リーグ27位だったリバウンドは改善する可能性が高い。ただし、中心となるケスラーの健康状態を考えると、満点にはできない。

継続性・完成度は14点。

ドンチッチとリーブスは残ったものの、レブロン、エイトン、八村、スマート、ケナードらが退団し、ローテーションは大きく変わった。

新しい選手の役割は分かりやすいが、実際に機能するかは開幕後に確認する必要がある。

レギュラーシーズンはウェスト6位予想

私は、2026-27シーズンのレイカーズをウェスタン・カンファレンス6位と予想する。

ドンチッチが健康なら、プレーオフ圏外まで落ちる可能性は低いと思う。

しかし、サンダーやスパーズの総合力、ナゲッツの完成度、ウルブズの守備とサイズ、ロケッツの選手層を考えると、レイカーズをそれらのチームより上に置くのは難しい。

ドンチッチとリーブスが想像以上に噛み合い、ケスラーが健康にプレーできれば、4位や5位まで上がる可能性はある。

反対に、ケスラーが離脱し、ドンチッチとリーブスの守備負担を解決できなければ、プレーイン圏まで下がることも考えられる。

6位は、上振れと下振れの中間に近い予想だ。

プレーオフは1回戦敗退予想

現時点では、レイカーズはプレーオフ1回戦で敗退すると予想する。

私の順位予想どおりなら、3位予想のデンバー・ナゲッツと1回戦で対戦することになる。

ドンチッチがいる以上、簡単に負けるシリーズにはならない。

シリーズで最も優れた選手がドンチッチになる可能性もある。

しかし、ニコラ・ヨキッチに対する守備、ジャマール・マレーへの対応、アーロン・ゴードンのサイズを考えると、レイカーズがナゲッツを4回倒すところまでは予想しにくい。

ドンチッチとリーブスの得点力で6戦、7戦まで持ち込む可能性はある。

それでも現時点では、ナゲッツの完成度を上に取る。

トレード期限まで、チームの完成形は決まらない

ここまでの評価は、あくまで開幕前のロスターを見たものだ。

実際にシーズンが始まれば、ドンチッチとリーブスの相性、ケスラーの健康状態、必要な守備力やシュート力が見えてくる。

その課題に対して、フロントがトレード期限までにどう動くのかも重要になる。

もちろん、補強すれば必ず強くなるわけではない。

獲得する選手との交換で、現在の守備力や選手層を失う可能性もある。他の上位チームも補強へ動くかもしれない。

それでも、開幕時点の評価がシーズン終了時まで変わらないとは限らない。

現時点ではWEST6位、プレーオフ1回戦敗退。
しかし、レイカーズの完成形はまだ決まっていない。

そこも今季を見る楽しみの一つだと思う。

まとめ|ドンチッチのチームとして再出発するシーズン

レブロン、エイトン、八村らが抜けた影響は大きい。

昨季のレイカーズを支えた経験、サイズ、得点力、耐久性を同時に失った。

一方で、ケスラー、グライムズ、セクストン、マムケラシュビリらを加え、ドンチッチを中心とした役割は分かりやすくなった。

昨季より総合的な才能は落ちたかもしれない。

しかし、ドンチッチのチームとして何を目指すのかは、以前より明確になった。

最大の注目点は、ドンチッチとリーブスがどこまで噛み合うか。

そして、2人の守備を補いながら、攻撃力を落とさない組み合わせを作れるかだ。

開幕前評価は82点。

レギュラーシーズンはウェスト6位、プレーオフは1回戦敗退と予想する。

ただし、これは完成したチームへの最終評価ではない。

開幕後に課題が見え、トレード期限までにチームが変わる可能性は残っている。

ドンチッチ中心へ再編されたレイカーズが、開幕時点の予想をどこまで上回れるのか。

そこを見ていきたい。

参考資料

コメント

タイトルとURLをコピーしました